知識と経験で導く、自分なりの定番。“イケオジ”代表が選ぶ、暮らしを豊かにする逸品。
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「わたし咲くフェア」
新しい季節のはじまりに、もっと素敵な自分へ“変新”!
初めてのことにチャレンジしたり、気分をアゲるアイテムを取り入れたり…。
新生活を楽しむヒントにあふれた大丸京都店で新しい自分を見つけてみませんか。
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今回、おすすめを教えてくれるさくらレンジャーは、平岩さん。春らしいチェックのジャケットで登場です。
普段は営業推進部の催事企画担当として、6階ミュージアムで行う展覧会やイベントを企画していますが、実はバイヤー歴が一番長く、商品の買い付けに携わっていたこともあるそう。ときには海外にも足を運び、そこで触れた現地の食文化やファッション、インテリアなどに大きな影響を受けたと言います。
「若い頃は自分が着たいものを着る、というスタイルでしたが、歳を重ねてからは特に、人に与える印象や自分の品位に気を配るようになりましたね。ファッションでは常に『引き算』を意識しています」そう話す平岩さんが身に付けているアイテムには、どれも細やかなこだわりが感じられます。
そんな“イケオジ”平岩さんがはじめに向かったのは、6階メガネ売場。
「今は、〈TOM FORD(トムフォード)〉のメガネを3本持っていて、その日の服装によって使い分けています。実は、目は悪くないので度が入っていません。メガネが似合う人への憧れがずっとあって、50歳を過ぎてからかけるようになりました」
今回は、自身も愛用する〈トムフォード〉と、これから挑戦したいという〈EYE VAN(アイヴァン)〉のメガネをセレクト。
「僕も含め、日本人は欧米の方に比べて鼻が低いので、フィットしないメガネがあると思います。だけど、〈トムフォード〉のこのメガネは、幅や高さを調整してくれるクリングスが付いているから、鼻にフィットするのが魅力。クオリティーに関しても間違いありませんし、本当におすすめです」
そして、次の一本として考えている〈アイヴァン〉のメガネでは、一見気づきにくい“メガネ作りの技“に注目。
「フロントとテンプルに穴を開けて、金属芯を打ち込んでカシメで留めるという伝統的な仕様に惹かれています。一般的な「埋め込み蝶番」と違って何度でも修理ができて、耐久性も高い。〈アイヴァン〉はトラッドファッションをベースに生まれたブランドでもあるので、僕たちの年代と相性もいいんです」
〈TOM FORD(トムフォード)〉メガネ 税込63,800円
〈EYE VAN(アイヴァン)〉メガネ 税込42,900円
■6階メガネ売場
3つ目のアイテムは、5階紳士雑貨売場から〈フォスカ〉のネクタイをチョイス。
売場スタッフによると、毎年春になると華やかなさくら色のネクタイがよく売れるそう。最近ではネクタイを着用するシーンは減りましたが、商談やプレゼンのときなど、『ここぞ』というときには欠かせない、と平岩さんも話します。
「この斜めのストライプは『レジメンタル』と言って、17世紀頃にイギリス陸軍が連隊ごとに身に着けていたのが由来。ネクタイの王道の柄なので、合わせやすいデザインです。ただ、レジメンタルの幅が広いとカジュアルな印象になり、幅が狭いとフォーマルな印象になるので、シーンに合わせた一本を選びたいですね」
〈フォスカ〉税込7,700円
■5階 紳士雑貨売場
次に向かった〈ブルックスブラザース〉では、ダブルの6釦ネイビーブレザーをご紹介。ビジネスシーンにはもちろん、カジュアルにTシャツやジーンズ、スニーカーと合わせても、オシャレに決まると言います。
「40〜50代の方であれば、シングルはもうお持ちの方が多いと思うので、休日にも使える“プラス一着”としてこちらのダブルをおすすめします。また、若い方であれば、オーバーサイズで着こなすのも良いですね」
ミラクルクリンプウール ダブル6釦 ブレザー Classic 税込92,400円
■5階 紳士服売場〈ブルックスブラザース〉
続いて平岩さんが足を運んだのは、地階酒売場。おすすめの赤ワインを2本紹介してくれました。
「ワインは、仕事終わりに一人で飲むというよりも、やっぱりみんなでワイワイしながら飲む方がおいしく感じます。合わせる料理や一緒に過ごす相手のことを想像しながら選ぶ時間も楽しいですしね」
1本目は、「レ トリュフィエール ド テューレイ シラー」。フランスのボルドー地方で作られているワインです。ボルドーワインには、一般的にカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロという品種のブドウが使われますが、このワインではあえて「シラー」という品種が使われているのが珍しいそう。
「ワインのセオリーからは外れているのですが、飲んでみるとおいしく仕上がっていて驚き。シラーを使うワインは辛口で重めの味になりがちですが、こちらはソフトな味わいですごく飲みやすかったんです。大丸で直輸入しているから、ほかではなかなかお目にかかれない希少な一本です!」
2020レ トリュフィエール ド テューレイ シラー(フルボディ、750mL)(フランス/ボルドー) 税込5,500円
2本目のワインは、「デッザーニ ブリッコ ガイアーノ バローロ」。
イタリアのピエモンテ州で作られる「バローロ」は、“ワインの王様”とも称される銘柄で、タンニンの効いたパワフルな味わいが特徴です。
「このワインは、料理と合わせたときに真価を発揮します。お肉は間違いないですし、チーズとか、脂が含まれるものと合わせるのが特におすすめ。料理のおいしさを引き立ててくれ、同時にワインそのものの旨みもじわりと感じられます」
2019 デッザーニ ブリッコ ガイアーノ バローロ(フルボディ、750mL)(イタリア/ピエモンテ バローロ)税込6,050円
平岩さんが最後に選ぶアイテムは、輸入食品を取りそろえる地階〈アルカン〉から。これは本当に試してほしい、と熱意たっぷりにフランスの上質な塩「フルール・ド・セル」について語ってくれました。
「昔、フランスに出張へ行ったとき、泊まったホテルで食べたクロワッサンが衝撃的なおいしさだったんです。現地の人に理由を尋ねると、“水と塩がいいから”とのこと。いろいろ探すうちに、現地の百貨店でも扱われているこの塩に出会いました」
南フランス・カマルグ地方にて、塩田に地中海の海水を引き、太陽と風の力でじっくり蒸発。さらにそれを手作業で採取するという伝統的な方法で作られているそうで、口に入れた瞬間、濃厚なうまみと甘みが広がります。
「シンプルに、おにぎりやゆでたまごにかけてみてください。もう、びっくりしますよ!フランスみやげとして知人に配ったこともありましたが、大好評でした」
〈カマルグ〉フルール・ド・セル(塩の花)(125g)税込1,350円
■地階〈アルカン〉
ファッションから食に至るまで、平岩さんが実践する丁寧なモノ選びが、“大人の魅力”を引き出す秘訣なのかもしれません。“イケオジ”を目指して、まずは1アイテムから取り入れてみませんか?